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昭和プロレス”の魅力

昭和プロレス”の魅力

──昭和プロレスと今のプロレスはどういった所が違うのですか?

ミック博士(以下、ミック):今のプロレスは洗練されすぎていますね。昭和のプロレスはコンプライアンスとか関係なく何でもありで、ある程度、本気でやっていたみたいな部分もあって、試合中、喧嘩になったりすることもありました。

──流れを決められていないということですか?

ミック:そうですね、流血ありのデスマッチとかもテレビでやってましたね。夜の8時くらいから、テレビ中継があったんですけど、僕が特に好きな国際プロレスがサンテレビでやってたんです。ラッシャー木村という人がいて、リングに金網を張り巡らせて試合をするんですけど、そんな上半身血まみれで、大流血があるような試合を見ながらご飯を食べてました。

──今よりもかなり過激だったんですね。

ミック:今はかっこいいレスラーの方が、アイドル的な人気だったりということもありますけど、昔はいかついおっさん同士が殴り合うっていう印象でしたからね。外人レスラーとかも多かったです。

──どういった方が居たんですか?

ミック:有名なとこではアブドーラ・ザ・ブッチャーやアンドレ・ザ・ジャイアントですかね。今はあんまりスポーツって言わないですけど、昭和の頃は、「プロレスはスポーツや」って言い張ってましたね。アマレスのプロがプロレスやって言うてましたから。全然違うんですけどね、そういうところがおもしろい。

──いつ頃から好きなんですか?

ミック:見はじめたのは小学校の3年生くらいの時ですかね。僕は今50歳なんで、昭和52、3年くらいですね。当時、3つ団体があって、ジャイアント馬場の全日本プロレスと、アントニオ猪木の新日本プロレス、ラッシャー木村の国際プロレスがあって、ジャイアント馬場の全日本プロレスは土曜日の夜8時からやってたんで、「8時だョ!全員集合」と同じ時間帯なんですよ。アントニオ猪木の新日本プロレスは金曜の8時からで、親が「太陽にほえろ!」のファンなんで、なかなか見せてもらえなかったんですけど、プロレスファンだったおばあちゃんに見せてもらってました。女の人でも見てる人は結構いましたし、おばあちゃんでプロレスファンの人は多かったと思います。

軽い気持ちではじめた”昭和プロレス研究室”が今年で20周年を迎える

──昭和プロレス研究室は20周年を迎えられますが、はじめたきっかけは何だったんですか?

ミック:軽い気持ちでなんですけど、初めてパソコンを買った時にホームページメーカーがついてたので、それでレスラー名鑑っていうのを作ろうと思い立って、全レスラーだったら面白くないんで、B級レスラーっていう脇役の人を集めて作ろうと思ったのがきっかけです。そういう、B級といわれる味のある人が好きなんですよ。

──イベントはいつ頃からやってるんですか?

ミック:イベント自体は、はじめてから15年くらいになりますね。ロフトプラスワンウエストは出来た頃からお世話になってるんですけど、東京や大阪の別の場所でもやっていました。

──はじめた頃はどういう内容のイベントをしていたんでしょうか。

ミック:その時は割とまじめに、幻の名勝負みたいなソフト化されていない映像を流してたんですよ。そういう映像をいろいろと持ってるので、選んだものを流しながら真面目に見てましたね。

──今は真面目じゃないんですか?

ミック:今はB級レスラーが多めで、ちょっとお笑いに走ってますね。デモンストレーションっていうのがあるんですけど、例えば頭突きが得意なレスラーが居たらビール瓶で頭を殴ったりとか。そういうシーンばっかりを見たり(笑)。レアな映像を見るイベントです。

──初心者が見ても楽しめるレスラーの方を知りたいです。

ミック:絶対にウケるのは、アブドーラ・ザ・ブッチャーですかね。プロレスの試合の一つにバトルロイヤルっていうのがあって、レスラー10人くらいが一気に戦って勝った一人だけが優勝で、賞金がもらえるんです。勝った人は封筒を渡されるんですけど、その中身が実は何も入ってないっていう噂があって、ある回でブッチャーが優勝して、みんなが必死に止める中、封筒を開けるシーンがあるんですけど、開けたらやっぱり何も入ってなくて…っていうシーンがてっぱんでウケます。

──戦いのシーンじゃないんですね!?

ミック:じっくり見る試合とかもありますよ。去年亡くなったダイナマイト・キッドと、星野勘太郎の一戦で、腕の決め技とかをやってる間に本気の喧嘩になって、目を突いたり急所蹴りしたりするんですけど、最後は得意技でフィニッシュするっていう試合があって、それはみんな感動して拍手しますね。「やっぱりプロやな」って。

──好きなレスラーさんを教えてください。

ミック:日本だったらやっぱりラッシャー木村ですね。国際プロレスっていう弱小団体を一人で背負って、給料もほとんどもらえずにデスマッチで頑張ってたんですけど、国際プロレスが潰れて、アニマル浜口と寺西勇と一緒にアントニオ猪木の団体に乗り込むんですよ。ラッシャー木村は見た目が泥臭いし、ヒールだったんですけど、それがアントニオ猪木に歯向かっていくんです。猪木はかっこよくて人気のレスラーだったんで、当時は僕もファンでした。

──でも、今ではラッシャー木村さんが好きなんですね。

ミック:そうです、そこからいろいろあって、ジャイアント馬場のところに行ってマイクパフォーマンスとかもするんですけど…そのラッシャー木村のレスラー人生が、今自分が50歳になったら泣けるなと。今では大好きなんですよ。

──その他にオススメの方はいますか?

ミック:スタン・ハンセンは嫌になるほど強くて、猪木が殺されるんちゃうかと思ったこと何回もありますよ。ハンセンが新日本プロレスの中で一番強い選手やったんですけど、それがジャイアント馬場のところに引き抜かれるんです。

—──そういうこともあるんですね。

ミック:ブルーザー・ブロディとファンク兄弟のタイムマッチがあって、全日本プロレスの中継で倉持さんっていうアナウンサーが分かってるのに、「テンガロンハットを被ったデカい人がいますね」みたいなしらじらしいことを言うんです。それがスタン・ハンセンなんですけど。僕は新日本プロレスのファンやったから、めちゃめちゃ腹立ちました。嫌いになったエピソードです(笑)。昔は他の団体からレスラーを引き抜いて、潰し合いをしてたんですよ。本気でやってたかどうかは分からないですけど、アントニオ猪木とジャイアント馬場は仲が悪いっていう設定でした。ライバル団体のエースの外人レスラーを引き抜くとか…そういうのもおもしろさのひとつでしたね。

昼夜の通し券もある今回のイベントについて

──10月13日のイベントについて教えてください。

ミック:その日は昼と夜の二部構成になっていて、昼は僕ともう一人、少年雑誌のプロレス漫画が好きな存英雄というやつがいて、そのプロレス漫画の内容がめちゃくちゃで嘘ばっかりやったりするんですけど、それを研究して発表してくれます。後半は、トンデモレスラーの映像や秘蔵VTR集とかを流そうと思ってます。あと、昔はプロレスと反社との繋がりが強かったんじゃないかということを今調べてますんで、それを発表しようかなと。ガチの裏ネタですね。

──二部はどういう内容ですか?

ミック:二部は、コブラっていう、恐らく日本で一番テーマ曲に詳しいんじゃないかっていうやつがいて、テーマ曲にまつわるエピソードを話したり、長年謎だったテーマ曲を見つけてきて発表したりっていう内容になってると思います。そのコブラが『昭和プロレスマガジン』っていう本を出してるのですが、それが50号になるので、テーマ曲人気投票もやっていて、上位の曲にまつわるエピソードを絡めた何かをやるんじゃないかと。

──最後にイベントに興味のある方に一言お願いします。

ミック:一部と二部両方に来てくれた方には、本物のチャンピオンベルトを肩にかけて記念撮影をしてもらえます。あと、ご来場者全員に記念缶バッジ配布や、プレゼント抽選会もあるので是非お越し下さい。

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